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武甲山は昔、ハワイだった!?

このページは武甲外羅の弟子:太郎がプロデュースさせていただきます。

石灰岩=かつて珊瑚(の骨格)だったもの
つまり海の中だったのです。

武甲山の生い立ち

中生代三畳紀(約2億5千万年前〜約2億1千2百万年前)やっと恐竜が出現し始めた時代、武甲山は暖かな太平洋上の火山島でした。周囲に珊瑚礁を育んで、ちょうどハワイのように。
これを勝手に武甲と呼ぶことにします。
そしてプレートの移動により武甲島は少しずつ沈降しながら珊瑚礁を大きく育てていったのです。
後にこれが武甲山の石灰岩になります。

 ※地球の表面はたくさんのプレートに分かれ、ゆっくりですが移動し続けています。

海洋プレートに乗って移動していくと、島は沈降しサンゴは成長します。
また徐々に海底堆積物も厚くなっていきます。これも日本列島の主成分のひとつです。

プレートに乗って日本へ

ハワイもそうですが、太平洋上の島々は海洋プレートの移動で、大陸プレートとの境界にある日本(当時は全然違う形でした)に徐々に近づいています。移動速度:年間約8cm。(9〜12cmという説や6cmという説もあります)
ハワイと同じような位置だったと仮定すると約8千万年かけてプレート境界(=日本海溝)にやってきました。
日本海溝では大陸プレートの下に海洋プレートが引きずり込まれています。
武甲島は大ピンチです!
そして武甲島が大陸プレートとぶつかった時、引きずり込まれていく海洋プレートから出っ張っていた武甲島は、なんと、こそぎ落とされてしまい、プレートから剥がれて日本の一部に合体したのです。
その後現在に至るまで1億数千万年、次々と同じように日本にぶつかり剥がされ合体した太平洋の島々に押し上げられ1000m以上の高さになりました。さらに雨や風、川などにより浸食されて現在のような武甲山、並びに日本列島になったのです。

日本列島はスクレーパーについたカス?

 ※スクレーパー:こびりついたものを剥がすのに使うヘラ状の道具。

まず、海洋プレートをねんど板に例えましよう。
その板上の所々にこびりついたねんどは、太平洋の島々や、海山、海底に堆積した土砂にあたります。
そこに大陸プレートに見立てたスクレーパーを当てます。
ねんど板とスクレーパーのぶつかった線は、プレート境界=日本海溝です。
そこで、スクレーパーをプレート移動のようにグイッと動かすと、ねんどは削り取られてスクレーパーの上に溜まります。
プレート境界ではこのようなことがずっと起こり続けています。
このときスクレーパーの上に集まったねんどが、まさに日本列島の成り立ちなのです。

そもそも日本列島の大部分は「付加体」と呼ばれる他から運ばれてきたものでできています。
つまり日本の近くにプレート境界があるのではなく、プレート境界があったからこそ日本列島が形成されたのです!

プレート移動で削り落とされた海底火山や島々の寄せ集めに、沈み込んだプレートとマントルの摩擦による火山活動をプラスしたもの、それがだいたいの日本列島の組成。
だから地震なんてアタリマエ!
ひとつひとつの島の衝突・剥離・合体のたびに、天変地異的な大地震・大津波・隆起・地割れなどが起こったことでしょう。

ちなみに伊豆半島(フィリピン海プレート)なんてつい最近(1〜2百万年前)日本列島に合体し、めり込み始めたばかりの新参者なのです。

人類に出会って

日本で最古の人類の痕跡はせいぜい10万年前。
武甲山の生い立ちに比べると、桁が3個も違うのです。
武甲山が日本にやってきてから現在までの時間を100%とすると、人類に出会ったのは最後の0.1%以下にすぎません。ましてや、削られ始めたのは0.0001%以下・・・。

何かちっこいの(人間)がやってきて神の山だと崇められたかと思ったら、瞬きする間に1/4も削られちゃったというのが武甲山の気持ちなのかもしれない。
あと100余年かけて真っ平らになるまで削られちゃったとしても、武甲山にとってはあっという間の出来事なのでしょう。
げに恐るべきは人の所行・・・。


次のテーマは、なぜ武甲山を削るのか、石灰の価値について述べたいと思います。

太郎

削られすぎだよ!武甲山へ戻る

下記兄貴のネタ振りがあったので、つい長瀞について書き始めました。

長瀞岩畳は地底から武甲山が連れ帰った!?

武甲山がハワイ..... ??!!

易しい解説、外羅にもわかる、........
秩父長瀞は、「地球の窓」だ、って聴いたことがある。
武甲山と長瀞は隣同士。

武甲山の石灰岩と、長瀞の岩畳。
武甲山は山、長瀞の岩畳は荒川の名勝。どんな関係なのかしら。

太郎ちゃんが、新しい視点で発信してくれたら嬉しいね。

                                2011/04/23
                                    外羅

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